雪の少ない盛岡から、
こんにちは。さのりえです。
2020年、コロナ禍をきっかけにカメラを持ちを始め
あっという間に3年が経ちました。
当初から「被災地釜石の人々のことを世界に発信したい」という思いで、ドキュメンタリー映像を作ってきましたが
この度、また新しい場所で、テーマで、制作にチャレンジすることになったのでご報告します。
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一昨年からは、憧れの写真を撮る 井上 浩輝さんに教えを請うため北海道に通い始め、
野生動物との出会い方、撮り方、向き合い方などを学んできました。
その中で紹介していただいた、美瑛町という町があります。
北海道の旭川市から車で約30分のところにある、人口1万人程度の小さな町です。
開拓されてからまだ百数十年というこの地域は
かつてマンモスがいた時代、大噴火が起こり一帯を火山灰が覆ったそうです。
そうして出来たなだらかな丘があり、今はその上に、人々が耕した畑が広がっています。
暖かな季節には、色とりどりの花が植えられ、小麦の穂がそよぎ、
冬には大雪が積もり真っ白な世界、そこを野生のキツネが走り回り…
どこを見ても「絵になる」美瑛町は、国内外の観光客はもちろん
写真家・映像作家の人たちが集まる土地でもあります。
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この宿を拠点に、これから毎月、美瑛町に通い
フォテージの一宿泊者である私が見た景色を、感じた色、浮かんだ言葉を使って
「美瑛町に来るとこんな心の動く体験が待っている」と
見る人に伝える映像を作っていく。それが、
私に課していただいたミッションです。
フォテージイン美瑛の社長さんからのオーダーは
とてもシンプルです。
「ほっとする瞬間の風景が、美瑛にはある。自然が厳しいので、肩を寄せながら春を待っている。
人の営み、温かさを、利恵さんの感性のまま撮ってほしい」
これまで自分の武器としていた、人物への取材、インタビューというものを使わずに
ひたすらに美しい景色を、自分の心象風景と重ねるように(難しい…)探し続けました。
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美瑛町での撮影は、自分が今まで乗り越えられなかった
壁の向こうへ行こうと、トライをする日々になると思います。
自分の力不足や様々な甘さを知って落ち込みながら
その中で出会った動物や景色に励まされ教えられながら
(ちゃんと撮れますように、と)祈るように過ごす日々が待っていると思います。
「楽しんだことと、苦しんだことは、必ず力になる」
と言ってくれた師の言葉を胸に、頑張りたいと思いますので
映像たちができた時には、ぜひご覧いただければ大変嬉しいです。
(私のYoutubeやフォテージイン美瑛の各種Web媒体でお知らせすると思われます)
そしてぜひ、美瑛町の素敵な景色と出会いに
フォテージイン美瑛に泊まりにいらしてくださいますよう
お願いいたします。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします!
2024.1.29 さのりえ